CONCEPT
コンセプト
箱根に抱かれる邸宅
自然という恵み、四季の移ろいが個性を成している箱根・宮ノ下。
その風土の中、ひとけのないある場所には、ひっそりとした未踏の谷があります。
国道からの高低差はおよそ100m。
滑空するかのように谷の底に降りたときに訪れるのは、人の影すら感じない、川のせせらぎというべールに包まれた、あり得ないほどの静寂。
エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍は、そこに誕生しました。
箱根に抱かれるように。
温泉
箱根の地中の深層では、まさしく天恵である湯が、いにしえからとうとうと湧き続けています。
箱根温泉は8世紀の中頃に発見され、広く知られるようになったのが江戸時代。
湯本、塔ノ沢、宮ノ下、底倉、木賀、芦之湯、堂ヶ島という湯の源の在りかが湯治場となり、それらは「箱根七湯」と総称されるようになりました。
箱根における旅館の興り、発展はそこから始まります。
以来、大名や豪商、その家族を中心に箱根での湯治が広まり、温泉郷としての礎が築かれ、今なお箱根は安寧の地であり続けているのです。
エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍は、「箱根七湯」の中でも未踏だった谷間の立地などから、“幻”とも称されるほどに希少な堂ヶ島温泉の源泉を独占しています。
南北朝時代、堂ヶ島温泉を開湯したのは、臨済宗の高僧だった夢窓疎石(むそうそせき)。京都の西芳寺庭園や鎌倉の瑞泉寺庭園といった世界遺産、名勝となっている庭園の数々を設計し、後醍醐天皇や足利尊氏が慕い、頼りとした人物です。
「堂ヶ島」という名は、急峻な渓谷のなかにある島のようだった当時の温泉場の特殊な形状からつけられたとされ、夢窓疎石はその静かな佇まい、風景、そして湧き出る温泉を愛していたと言います。
温泉の源泉には、ひとつとして同じものが存在しません。夢窓疎石に拓かれることではじまった歴史、さらには途方もないほどの過去に積み重なった宮ノ下の地層・大地のエネルギーが宿っているのです。
エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍では、それを湧水での熱交換によって加水処理せず、純粋なまま各客室の湯船にかけ流ししています。
幻の温泉との再会、新たな出会いはきっと、皆さまの心身を静寂と共に温かく包み込むでしょう。
* エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍は、「箱根七湯」の中でも未踏の谷間という立地などから、幻とも称されるほどに希少な堂ヶ島温泉の源泉を独占し、湧水など混ぜずに、「源泉」に一切何も注入することなく「源泉の純度100%のまま」各客室にかけ流しています。
泉質
泉質:塩化物・ナトリウム塩化物泉(保温・保湿)
適応症:切り傷、末梢循環(動脈)障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
おもてなし
ゆったりと流れていく滞在時間、そこから離れた後の余韻。この場所での時間(とき)が皆さまの特別な記憶として残るよう、細部ひとつひとつにも気を配りたく、箱根の四季折々の写真を配したルームキーや木のお箸、さまざまな色や絵柄の浴衣をご用意し、そこから好きなものをお選びいただけるようにいたしました。
材や柄など、すべてにおいて表現されているのは、箱根の「自然という恵み」「四季の移ろい」、あるいは日本ならではの風情です。
最上のくつろぎに加え、使い、まとうものからも生まれる深い思い出をお持ち帰りいただくこと。それもエスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍のおもてなしのひとつなのです。